バレエ作品

少し風変わりなバレエ作品『ライモンダ』を紹介!あらすじ・特徴など

おはようございます!バレエ作品『ライモンダ』。名前は聞いたことがあってもストーリーをよく知らない方も多いのではないでしょうか?一人の美しい女性を巡ったシンプルなプロットラインですが実はとっても見ごたえのある作品なんです。

今回はそんな『ライモンダ』のあらすじと特徴を紹介したいと思います!

概要

  • 初演:1898年1月19日
  • 会場:マリインスキー劇場 @サンペテルブルグ
  • 振付:マリウス・プティパ
  • 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
  • 原作:リディア・パシュコワ

あらすじ

登場人物

  • ライモンダ
  • ジャン・ド・ブリエンヌ
  • ハンガリー王アンドリュー二世
  • アブデラフマン

第一幕

舞台はドリス一族のお城。そのお城に住むとっライモンダはとても美しいことで有名で、アンドリュー二世の下で戦う優秀な騎士のジャン・ド・ブリエンヌと婚約していました。

今日はライモンダの誕生日であったため、城のはパーティーで大忙しです。ライモンダの友達、ヘンリエッタとクレメンスと、愛の歌を歌う詩人のベランジェとベルナルドたちが全然働かないのでライモンダのおばさんは今日も怒っています。「怠けていると、ドリス一族を見守っているといわれる白い貴婦人が罰を下してしまうよ」と脅すのです。

そんな中、城の執事長がライモンダの婚約者ジャン・ド・ブリエンヌからライモンダへ手紙が届いていると報告しました。手紙にはジャン・ド・ブリエンヌがハンガリー王のアンドリュー二世とともにもうじき戦いから帰ってくるので、結婚式をあげようと書いてあり、ライモンダはとても喜びました。

喜びに包まれているパーティーでしたが、突然パーティーにお呼ばれされていないのにも関わらずサラセン風の騎士、アブデラフマンとその部下が寝どころを求めてやってきました。しかしアブデラフマンはパーティーを邪魔してしまっただけではなく、あまりのライモンダの美しさに一目ぼれしてしまったのです。

アブデラフマンはライモンダと結婚するためになんでもすると自分に誓いました。

日が沈み、パーティーも終わり、すっかり疲れたライモンダは眠りにつきました。その夜ライモンダは奇妙な夢をみたのです:

ドリス一族を見守る白い貴婦人が月光のなかから現れ、音もなく優しくライモンダをテラスに連れ出します。庭はあたり一面霧で包まれたかと思うと次の瞬間霧は晴れ、現れたのはライモンダの婚約者ジャン・ド・ブリエンヌでした。ライモンダはジャン・ド・ブリエンヌに駆け寄り喜びました。白い貴婦人に感謝を伝えようとすると急に景色が変わり、ジャン・ド・ブリエンヌの方をみるとそこにはなんとパーティーを邪魔したアブデラフマンがいたのです。アブデラフマンはライモンダへ強い愛の告白をしましたが、ライモンダは困惑するとともに怒り、すぐさま愛を拒否します。しつこいアブデラフマンにライモンダは白い貴婦人に助けを求めました。小人たちがどこからともなくやってきて同じように白い貴婦人に助けを求めます。それでも変わらない状況にライモンダがわめくと地面に落ちるとともにあたりは白い貴婦人とともに消え去りました。

第二幕

結婚式の予定でしたが、ジャン・ド・ブリエンヌはなかなか帰ってきません。気をもんでいるライモンダのもとにアブデラフマンがアプローチしてきますが、白い貴婦人の夢を思い出し断固拒否します。

アブデラフマンはこれは力によってライモンダを奪うしかないと考え、悪い計画を実行しました。まずアブデラフマンの部下にライモンダのために踊らせ、結婚式のゲスト全員のコップに強いお酒をいれ酔っぱらわせました。そうして結婚式が大混乱になった隙にアブデラフマンはライモンダを誘拐しようとしました。

するとその瞬間、ジャン・ド・ブリエンヌがアンドリュー二世とともに城に帰ってきました。ジャン・ド・ブリエンヌはライモンダを助け、アブデラフマンを刀で倒します。

第三幕

ライモンダとジャン・ド・ブリエンヌは無事結婚式をあげました。アンドリュー二世やみんなに祝福を受け幸せに結ばれました。

特徴

ライモンダは他のバレエ作品に比べ、女性のソロが多く、難易度も高くなっています。

第一幕ではライモンダが夢でジャン・ド・ブリエンヌやライモンダと出会うシーンがありますが、この場面ではパ・ド・ドゥの大技が多くかなり見ごたえがあるように思います。

さらに第二幕と第三幕でもグラン・パ・ド・ドゥがありどちらも高度な踊りになっています。特に第三幕のグラン・パ・ド・ドゥはより一層きびきびとした振りになっており、観る人を魅了させます。

アブデラフマンがサセラン人であったり、ジャン・ド・ブリエンヌが使えている王はハンガリー王であったりなど、少し風変わりな雰囲気ももった踊りも多くなっています。

特に第三幕では、サラセン奴隷の踊りやスペインの踊り、サラセン人の踊り、などなど特色のある踊りが次々と繰り広げられます。『ライモンダ』は少し長い作品となっていますがコロコロと変化する踊りや魅せ場の多い振りで決して飽きることのない作品です!

オンラインでみることはできる?

オンラインでいくつか動画があがっています!

どの踊りも丁寧で美しく完璧な公演です!このハードなライモンダ役を最後までこの軽やかさ、、、すごすぎます…!

おわりに

いかがでしたでしょうか?他のバレエ作品とは一風変わった雰囲気で見ごたえのあるバレエ作品『ライモンダ』、ぜひこの機会にごらんになってみてはいかがでしょうか!

 

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